コロチェップ島
コロチェップは、エラフィッティ諸島の有人島で、最も小さな島です。
面積2.35平方キロメートルのこの島は、ドゥブロヴニク港から北西へ3海里の所にあります。
石灰岩と白雲石でできた島で、湧き水も川もないので、地下水を利用しています。透明で美しい海を楽しめる素晴らしい条件の整った砂浜や小石の海岸のある、 ゴルニェ・チェロとドニェ・チェロという二つの集落があります。東と西には、松の群生する森があります。温暖な地中海性気候で、葡萄やオリーブ、温暖な地 方にできる果物の栽培が盛んです。
15世紀は、コロチェップの黄金時代でした。この島に、多くの宗教建築物や夏の別荘が建てられたのです。1571年、トルコの艦隊の攻撃以降、島は、防衛上重要なそれぞれの場所に、要塞の塔を建てました。
ドニェ・チェロでは、13世紀に建設のはじまった大聖母教区教会があります。ゴルニェ・チェロへ行く途中には、15世紀の聖アントゥン教会があります。ゴ ルニェ・チェロには、11,12世紀に建設された、前ロマネスク様式の聖アントゥン・パドヴァンスキ教会があります。この島では、まだいくつかの前ロマネ スク時代の小教会が見られます。聖ニコラ教会(初期クロアチア)や聖ミホヴィル教会の下図などにも見られるのです。