詩人、イワン・グンドゥリッチ-マチッツァ
グンドゥリッチ広場は、朝、町の胃袋、奥さん方の声で活気に沸く市場になります。
朝は、ドゥブロヴニク周辺の肥沃な畑の実りをコナヴレやジュパ・ドゥブロヴァチュカ、海辺の村々の女性から買える場所、そして夜は、ドゥブロヴニク・サマー・フェスティヴァルの独特の舞台になります。この昼と夜のコントラストが、ここを訪れる人々にとって、特に夏、ここへやって来る俳優達にとって、大きな魅力です。この広場の生活は、グンドゥリッチの足元、広場の中央に立つ彼の像の下で展開されます。著名なドゥブロヴニクの詩人、イワン・グンドゥリッチの銅像は、イワン・レンディッチの作品で、1892年からここに立っているのです。
銅像の台には、グンドゥリッチの重要な叙事詩「オスマン」の主要部を描いた浅彫のレリーフが四つ見られます。1589年、古い貴族の家系に生まれ、マチッツァというあだ名を持つイワン・グンドゥリッチは、50年の短い生涯に、数多くの不朽のドラマや「オスマン」、「ドゥブラヴカ」、「贅沢な息子の涙」などの作品を生み出しました。
この詩人の広場には、毎日正午ちょうどに、何百もの鳩が食事を求めておりたちます。市の予算には、毎年、鳩のために毎日十キロ撒くトウモロコシ代が組み込まれているのです。